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2008/07/07

所感と批評の違い

 予約投稿した文章、間違って公開していた件w
 まあ、今週の土曜日分ということで。


 みなさん、Amazon は好きですか?

 自分は大好きです。

 特にカスタマーレビューが。

 などという利用者は少数派でしょうが、ちょっと触れてみた作品をあとになって調べてみると、いやもう、なかなかどうして、面白いことが書かれていたりするものです。

 もっとも、カスタマーレビューの99%はオピニオン(所感)にすぎず、レビュー(評論)になっているものは1%もありません。そりゃまあ、素人の書き込みなのだから当然と言えば当然。ただ、そうだと認識したうえでカスタマーレビューを眺めてみると、実に楽しい「読み物」となるのですから、ネタはどこにでも転がっているものだなぁと思わずにいられません。

 で。

 今回はたまたま目にした『HELLSING 4』(平野耕太)のカスタマーレビューのネタを少し。




諸君、私は…, 2002/1/13
By カスタマー


久しぶりに漫画界に伝説的名文句を生み出した(であろう)第4巻である。
「諸君私は戦争が好きだ…」に始まる、延々14ページに渡る狂気の表出、華麗なる台詞の流れ。数千件の熱いリビドーを、抑圧された熱い心の叫びを、変奏として目にすることができる。それほどのインパクトがこれにはあったのである。



 これについては今更言うまでも無いと思いますが。

面白いんだけど・・・, 2003/1/30
By カスタマー


「私は~が好きだ」の連続に感動してる方が居られますけど・・・。
そんなに新鮮味は無いです。
日本文学(特に詩人さんのもの)ではありきたりな表現方法じゃないでしょうか?
以前、他の漫画でも使われてますし。(ここまで長くは無かったですが)
逆に変節が無く話の腰を折られ、飽きてしまった感があります。




 この所感が面白い。

 おそらく、これを書いた人は「ちょっと持ち上げすぎじゃねーの?」という感覚があったと思います。特に「逆に変節が無く話の腰を折られ、飽きてしまった感があります。」のあたりに、そんな臭いがぷんぷん漂ってきます。

 なにより同作は、作者が意図的に連作短編的な形式をとっていることが、既巻からうかがい知れるからです。これをマイナスポイントとする場合、根拠となるのは「(長編ストーリー漫画の)作法から外れている」ということになるはずです。しかし「詩文の作法を守った台詞」については「新鮮味が無い」と批判的です。

 そもそも「私は戦争が好きだ」の真骨頂は、詩文の作法を守りながら、一切の照れも躊躇も良識も道徳ない状態で、戦争という狂気の魅力を語っているところにあります。

 重要なのは、あえて詩文的な演説調としてまとめあげたところです。

 微妙に共感しうる「美意識」というものを介在させること、読者は、少佐たちを「狂ってやがる」と確信できる──この部分にこそ、この演説が多くの人から「表現」として評価されている理由があります。もちろん、詩文の技法としては少し長すぎる点や繰り返しの乱用などという意味で、いささか稚拙といわざるをえない点もありますが、そこは戦争という刺激的な素材(単語)が用いられることで、むしろ技法的な稚拙ぶりが演説の陳腐さを際だたせ、狂気の一側面である喜劇性(代表例は映画『時計じかけのオレンジ』)すら付与することに成功していると言えます。

 ……と、ここまで書いてお気づきになった人もいるでしょう。

 所感(オピニオン)と評論(レビュー)の違い。その最たるところは評価物に対する「姿勢」です。言うなれば「まず肯定すること」を大前提とする意識の違いと言うべきでしょうか。

 世間的には毒舌がもてはやされる傾向がありますが、本物の毒舌家には「愛」があります。そういう意味で、自分はおすぎさんはめっちゃ尊敬しています


※TVの印象が強いと思いますが、「おすぎのシネマ言いたい放題」をご覧ください。やはりおすぎさんは一流の評論家です。好き嫌いで語ることへの反発は、「好き」か「嫌い」かというオピニオンを表明しているだけなので問題無いというのが自分の意見。また映画宣伝に関わることについては「それで評論が鈍るなら問題だが、そのような評論記事が存在するなら教えてくれ」という感じです。


 ぶっちゃけ、否定するのは簡単です。この世に完璧なものなどありえない以上、難癖つけようと思えば、どんなものにも「5点満点の1点」とか付けられます。しかし、「あれもダメ、これもダメ」ではレビューなんてものはなりたちません。

 レビューで重要なポイントは3つです。

1)作り手は(たといえ無意識的なものであろうとしても)何を意図していたのか?
2)意図は実現できているか?
3)意図された顧客層は実際にどう受け止めるか?

 この3点が守られているレビューは本物です。他は偽物です。そういう意味では、今回とりあげた2つのカスタマーレビューは、どちらも「レビューではない」と結論づけて良いと思います。また、レビューの完成度という観点からいくと、上述2稿の5年後に書かれているとはいえ、


イギリスへ!イギリスへ向かって!我らは進撃する。, 2007/8/22
By コレット06 (神奈川県)


いよいよ本格的に少佐の部隊がロンドン侵攻を開始します。
かの有名な「戦争大好き演説」を放って意気揚々とする少佐のステキな表情がなんとも(笑)

第一巻のころの雰囲気とこの巻の差が大きすぎる気もしますが、
やはり作者さんがテンポを掴んだのと、技術が遥かに上がったのが見て取れます。
3回ほど読むと味わいがよく出てくる漫画になってきたと思いますねえ。

とりあえずこの巻は「胎動」と「勃発」までの繋ぎ的な巻です。
はやくも5巻が読みたくなるでしょう。



 これが一番ではないかと愚行する次第です。

 ついでに。

 ようやくMGS4が発売されたわけですが、個人的に一番レベルが高いと思ったレビューは ITmedia +D Games の「直感的に楽しみ、そして考察を加えてさらに楽しめ」でした。というか、この記事はかなり目鱗。なるほど、MGS4はスネークの葬式なのか……そう考えれば、あの「またムービーかよwww」も納得がいく。


 なんかこう、負けた気がするのが悔しい…… orz






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雑記 | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
ONLINEについて。重箱の隅を突付く様な疑問で申し訳ない。
メアドや掲示板がないみたいなので、あえてこちらに投下させて頂きます。


ONLINEの#03-00話にて、
>レベル上昇には、現在のレベルのカードが2枚必要になる。
>つまりMAXにあたるレベル10にするには、レベル1の同じカードを1022枚も必要になる(後略)
とありますが、

アビリティカードの基本LvがLv.1だとした場合、
Lv.1+Lv.1+Lv.2+Lv.3+Lv.4+Lv.5+Lv.6+Lv.7+Lv.8+Lv.9で最高位であるLv.10のカードになります。
この式をLv.1のカードの必要枚数に直すと、
1+1+2+4+8+16+32+64+128+256=512となり、
Lv.1のカードは512枚ですむ計算になるのではないでしょうか?


さらに、ONLINEの#03-01話にて、
>また、アビリティカードだけは、同じカードを融合させることで、カードレベルを上げられる。
>レベル上昇に必要な枚数は、現在のレベルの2乗に等しい。最大レベルは10。
とありますが、

上と同じくアビリティカードの基本LvがLv.1だとして、Lv.1の2乗がLv.1が2枚だと解釈しても、
(1+1)+4+9+16+25+36+49+64+81=316で、
Lv.1のカードは316枚ですむ計算となります。


結果、どちらも1,022枚にはならないのですが、どういった計算でこの数字を算出されたのでしょうか?
No title
>>Mk-2さん
まさにその部分、以前より多くの方から指摘されている部分です orz
#ほんと、どういう計算してたんだろ?

他にもいろいろと矛盾があったり、誤字脱字があったり……いずれ大なたふるわんといかんなぁと思っているところです。

あと、メアドは本サイト>ABOUT>プロフィールのところに、こっそりと載せています。コメントもメールされるよう設定してありますから、どちらでもおkという話があったりしますがw

ご指摘、ありがとうございましたm(__)m

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